キッチンカーで開業のプロセス!レンタルで営業許可までにすることを解説

手軽さが魅力のキッチンカー販売ですが、実際に営業を始めるまでには、済ませておかなければならないいくつかの手続きがあります。それには意外と時間がかかる場合もあるので、余裕をもって開業までのスケジュールを組んでおくことが大切です。また、特定のイベントのみのスポット営業か、継続して数か月間は営業をするのかによって、必要な手続きが変わることもあります。レンタルのキッチンカーで、販売業務を始めるまでに行うべき手続きについて、今回は詳しく解説をします。

1. レンタルのキッチンカー販売でも必要な営業許可

キッチンカーでビジネスをするときに、飲食店営業許可という資格が必要です。これについて詳しくご説明します。

1-1. レンタルであっても営業許可資格は必要

飲食店を営業するときに、保健所から交付される営業許可を取ることは、オーナーにとって不可欠です。この資格は、実店舗であろうとキッチンカー営業であろうと必要です。またその車両がレンタルであっても、オーナーは取得しなければいけません。この許可書を交付するのは、営業地域にある自治体の保健所です。もしも移動販売をし、複数の自治体においてキッチンカーで営業をするなら、それぞれの場所の保健所へ営業許可を申請しなければいけません。

1-2. 保健所への申請手順

レンタルするキッチンカーが決まったら、営業地区を管轄する保健所へまずは営業許可の取得方法について問い合わせを行います。保健所によって手続きに多少の違いがあるので、やり直しをしないためにも、こうした事前相談をしておくほうが安心です。そのときの指示通りに必要書類をまとめ、保健所へそれらを提出しましょう。後日、保健所のスタッフによるキッチンカーのチェックが行われます。これに合格すると、営業許可が保健所から交付されます。

営業許可を得るためには、申請料が必要です。新規の場合、おおよそ16,000円から19,000円程度になります。また申請から営業許可の交付までには、2週間程度はかかる場合がほとんどです。申請書類に不備があったり、チェックをパスできなかったりすると、交付までさらに時間がかかります。この手続きを、営業するすべての地域の保健所に対して行います。営業までのスケジュールは、十分な余裕をもって組んでおくできでしょう。

2. 営業許可の取得以外にキッチンカーのレンタル前に取るべき資格

飲食業で欠かせないと言われる、食品衛生責任者の資格について説明します。

2-1. 食品衛生責任者の資格はかならず必要なのか

キッチンカーで営業するには、食品衛生責任者の資格も求められます。ただしこの資格は、かならずしもオーナーが取得する必要はありません。開業条件は、スタッフのなかに、最低1名の食品衛生責任者の資格をもつ者がいることだからです。ですから2人以上で働くのであれば、オーナー以外のだれかがこの資格をもっていれば十分です。もしオーナー1人で、キッチンカーで販売をするのであれば、ご自分でこの資格を取っておかなければいけません。

2-2. 食品衛生責任者の資格の取り方

食品衛生責任者の資格を取るのは比較的簡単です。都道府県ごとに設置されている、食品衛生協会が行う講習を受講すれば、資格を証明する食品衛生手帳が当日に交付されます。ただし大きな都市では、この講習会の受講予約が取りにくいこともあるため、早めの予約がおすすめです。県によって異なりますが、受講料は約10,000円です。2時間の衛生法規、1時間の公衆衛生学、3時間の食品衛生学に関する講習を受講しなければいけません。

3. 営業許可を取ってもレンタルのキッチンカーは自分では運転できない?

以上の資格を取れば、いよいよキッチンカーで営業開始です。ただしこれだけでは、借主自身でキッチンカーの運転はできません。数か月間にわたって販売をするのであれば、キッチンカーの名義変更手続きをおすすめします。車両には、所有者名義と使用者名義があります。所有者名義は会社のままにして、使用者名義だけをご自分の名前に変更すると、借主は自分でキッチンカーの運転をして移動することが可能です。

先に車両の使用者名義変更を済ませ、それから保健所へ申請する方が、営業許可の取得もスムーズです。こうしておけば、1日の終わりに車両を会社へ返却する必要もなく、自宅で保管することもできるため仕事がとても楽になります。

ですが、1日や2日間のようなごく短期間のレンタル契約では、使用者の名義変更は会社から認められない可能性があります。このようなケースでは、所有者と使用者の名義は会社のままで、会社スタッフが現地まで車両を運搬し、撤収作業も行うことになるでしょう。

4. まとめ

営業許可と食品衛生責任者の資格取得は、飲食業を始めるうえで不可欠です。ただ食品衛生責任者は、スタッフのなかに有資格者がいれば、オーナーはあえて取得しなくても大丈夫です。また数か月間キッチンカーで販売をするのであれば、営業の都合上、車両の使用車名義を変更しておく方が便利でしょう。キッチンカーをレンタルする大きなメリットは、開業までのさまざまな準備の手間を省けることです。しかし省略できないこうした手続きは、レンタル会社とも相談のうえ、早めに済ませるようにしましょう。

イベント運営の各種業務を提供する「有限会社 フリースタイル」は、東京都立川市に拠点をおいています。主要サービスエリアは首都圏を中心とする関東地方ですが、より遠方の場合でももちろん対応可能です。私たちの主な業務は各種イベントの企画・運営、会場設営、設営場所の仲介などです。またキッチンカーを含む各種機器のレンタルサービスも行っています。さまざまなイベント開催のご要望に対応しますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

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