キッチンカーを開業する場所は?出店場所や仕込み場所について解説

キッチンカーを開業するにあたってまずは出店場所を絞る必要があります。出店場所を絞り出店する地域の保健所で営業許可を得る必要があるからです。また営業許可を取得するにあたり、仕込み場所を決めなくてはいけません。今回はキッチンカーを開業するための出店場所や仕込み場所について解説していきます。

1. キッチンカーを開業するためには営業許可が必要?

キッチンカーで調理したものを販売する場合は、飲食店営業許可が必要です。調理済みお弁当などを販売する場合には「営業届出」、調理をして販売をする場合は「許可申請」が必要です。キッチンカーは別名移動販売車といいますが、言葉の通り移動しながら販売する場合には移動先につき営業許可が必要になります。販売する市町村により保健所は設置されており、保健所ごとで基準や規定が異なります。キッチンカーで開業をする場合は、まず場所を絞り、巻軸保健所に相談をするようにしましょう。

2. キッチンカーの出店場所はどのような所がある?

キッチンカーを出店する場所にはどのような所があるのでしょうか?出店場所の一覧と探す方法を紹介します。

2-1. 出店場所一覧

キッチンカーの出店場所の例は以下の通りです。

  • イベント
  • 道の駅やサービスエリア
  • 役所や公園などの公共施設
  • ショッピングモール
  • 観光施設や遊園地
  • マンションや団地の空きスペース
  • オフィスビル
  • 大学構内
  • ゲームセンターやパチンコ店

キッチンカーを出店する際は出店料の支払いが必要です。出店料は出店場所により異なります。3,000円~10,000円の範囲内の出店料が多く、平日や土日祝、イベントの規模などにより変わってきます。無許可で出店した場合、道路交通法違反などで罰せられてしまうので必ず許可を得て出店するようにしましょう。

2-2. 出店場所を探す方法

出店場所を探す方法はいくつかあります。

  • 直接交渉
  • 自治体や商工会議所へ相談
  • キッチンカー仲間からの紹介
  • 仲介業者を利用

直接交渉というのは自分で出店したい場所をみつけ交渉する方法です。直接交渉する方法は自分で開拓するというメリットもありますが、断られてしまいなかなか場所が決まらず必要以上に時間がかかってしまうなど、デメリットが多くおすすめできません。余程の営業力がない限り難しい方法です。

あまり移動をせず一定の地域にとどまりキッチンカーで開業をしようと考えている場合は、自治体や商工会議所に相談するという方法もあります。しかし登録料が別途必要であったり審査があったりとひと手間かかる可能性があるので注意が必要です。

すでにキッチンカー仲間がいる場合は、仲間から情報収集をするのも効率的でおすすめです。仲間同士だからこそ知り得るアドバイスがもらえるなどのメリットがあります。しかし最初はそう簡単にコミュニティに参加できない可能性や、ライバルとなるため人脈をつくるために時間が必要です。

キッチンカーを開業したばかりの方におすすめなのは、仲介業者を利用するという方法があります。利用するサービスにより仲介料や登録料など別途かかる場合もあるので確認が必要ですが、手軽に出店場所をみつけられることが最大のメリットです。

3. キッチンカーの仕込み場所はどこがおすすめ?

仕込み場所とは、キッチンカーで販売するものの仕込みを行う場所のことです。保健所で営業許可を取得する際、仕込み場所を提示しなくてはいけません。ここからは仕込み場所の基準やおすすめの場所について解説していきます。

3-1. 仕込み場所の基準

キッチンカーで食品を販売する際、仕込みはキッチンカーではなく別の場所で行う必要があります。基準は保健所によって違いますが、仕込み場所を確保することは衛生状態を確保するため必要なことです。

保健所によって定められている基準が異なるため、まずは出店場所の巻軸である保健所に相談するようにしましょう。

3-2. 仕込みにおすすめの場所

  • 飲食店の厨房
  • 居抜き物件を借りる
  • シェアキッチンサービスの利用
  • キッチンカーを仕込み場所にする

まず自宅は仕込み場所として保健所の合格を得られないので注意が必要です。そのため仕込み場所は自宅など住居以外の場所を届け出る必要があります。

すでに飲食店を行っている場合は飲食店の厨房、キッチンカーのみで開業する場合には知り合いの飲食店の厨房を借りて届け出ることも可能です。また居抜き物件といって、前回使用していたテナントが設備など残していった物件を借りる方法もあります。

知り合いに飲食店経営をしている人がいないなど、居抜き物件の確保などが難しい場合におすすめの方法が、シェアキッチンサービスの利用です。サービスの利用料など別途かかりますが、最初から設備が整っているため自分で準備をする必要がありません。さまざまなサービスがあるので自分にあったものが見つかるかも知れません。

2021年6月に食品衛生法が改正され、キッチンカーのキッチンスペースで仕込みをすることが許可されるようになりました。しかし基準があり、「200L程度の給排水設備」が整っていることが条件です。基準はあるものの、キッチンカーで仕込みができるようになれば、全国どこへいっても仕込みが可能なので非常にありがたいです。各保健所によって少し基準が異なる場合もあるので、必ず保健所に確認をするようにしましょう。

4. まとめ

今回は、キッチンカーを開業する出店場所と仕込み場所について解説しました。出店場所は多数ありますが、出店場所を確保するために、はじめは仲介業者を利用することがおすすめです。もともとキッチンカーでの仕込みは認められていませんでした。しかし食品衛生法の改定により、キッチンカーのキッチンスペースでの仕込みが可能になったことがわかりました。キッチンカーで開業するにしかしどれも保健所によって基準は異なるため注意が必要です。

東京都立川市にあります「有限会社 フリースタイル」では、移動販売車製作を行っております。また、出店場所の仲介なども行っておりますので、キッチンカーの開業場所を探している方はお気軽にご連絡ください。

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