キッチンカーを開業するのに必要な資格とは？開業するメリットも解説

キッチンカーは、イベント会場や公園、商業施設でおいしい料理の提供が可能です。近年では新型コロナウイルスの影響もあり、需要が高まっています。キッチンカーを開業したいと思っても必要な資格が分からず、なかなか一歩が踏み出せないとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、キッチンカーを開業するのに必要な資格についてご紹介します。キッチンカーを開業するメリットも説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. キッチンカーの開業に必要な資格と免許

キッチンカーの開業に必要な資格と免許についてご紹介します。

1-2. 飲食店営業許可証

キッチンカーを開業するためには、飲食店営業許可証が必要です。飲食店営業許可証は保健所から取得します。飲食店営業許可証があると、キッチンカーの設備や施設が食品衛生法の条件を満たしていることが証明できます。飲食店営業許可証の有効期限は5年間です。その後定期的に更新します。

許可の申請時は、キッチンカーを営業する地域の保健所に届け出が必要です。2022年4月、全国統一の基準に変更されました。しかし、保健所によって指摘される部分などに微妙な誤差があります。そのため、キッチンカーの準備を始める際は、必ず事前に保健所へ問い合わせて基準を確認することが重要です。

1-3. 食品衛生責任者

キッチンカーを開業する場合、食品衛生責任者の資格を持つ人が1人以上必要です。食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会によって実施される講習会を受講することで取得できます。ただし、栄養士や調理師、製菓衛生師などの資格を所有している場合は、講習会の受講が免除となります。

1-4. 運転免許

キッチンカーを運転するためには、適切な車両運転免許が必要です。キッチンカーのベースとなる軽トラックや1.0t普通車トラック、1.5t普通車トラックなど多くのキッチンカーは普通免許で運転できます。しかし、大型トラックや牽引タイプのトレーラーは普通免許では運転できないため注意しましょう。必要な免許は車の車両総重量や最大積載量を調べることで判断できます。

2. 開業するメリット

キッチンカーを開業するメリットについてご紹介します。

2-2. 営業場所を移動できる

営業場所を移動できる点は、キッチンカーならではのメリットといえるでしょう。平日と休日で出店場所を変えられるため、集客もしやすくなります。イベントに参加すれことで大きな集客が期待できるでしょう。さらに、出店場所に合わせてメニューを変更することで、売上アップも見込めるでしょう。

2-3. 人件費や維持費の負担を減らせる

キッチンカーでの作業スペースは限られています。1人で営業することも可能です。スタッフを雇わなければ、人件費もかかりません。もちろん燃料費は必要ですが、水道代や電気代などの維持費を少なく済ませられるでしょう。長期休業しても費用面の負担が少ないというメリットがあります。

2-4. 店舗立ち上げの準備ができる

最終的に固定店舗で開業したい場合も、キッチンカーがおすすめです。店舗の開業には大きな開業資金が必要なため、キッチンカーでファンを獲得しておくと開業資金を貯められるでしょう。またキッチンカーは店舗を開業するための宣伝にもつながります。はじめに移動販売を経験することで、飲食業を長く続けるためのコツも掴めるでしょう。

3. まとめ